大阪大谷大学薬学部
分子化学講座
Laboratory of Molecular Chemistry, Faculty of Pharmacy, Osaka Ohtani University
研究概要

 分子は、化学的・物理的・生物的現象を理解するための基本となる物質です。本講座では、特に物質のもつ磁気的特性に注目した実験的・理論的研究(磁気科学)と、医学・薬学領域における新しいデータ解析法の研究を行っています。
磁気科学
 例えば、水などのごく普通の物質は磁場に非常に弱く反発する性質(反磁性)を持っていますが、普通の電磁石ではその性質をほとんど見ることはできません。
 しかしながら、超伝導磁石を使うとその影響は非常に顕著になり、水平強磁場の印加により水が2つに分かれます(図1)。この現象は「モーゼ効果」と呼ばれている現象です。このように、今では磁場に非常に弱く反発する性質(反磁性)の物質・磁場に非常に弱く引き寄せられる物質(常磁性)などすべての物質が磁場の影響を受けることが少しずつ分かってきました。
 我々のグループは、チオフェンの陽極酸化より生成するポリチオフェンの形態的キラリティーの磁気誘導(図2)・磁気浮上中のシリカコロイド生成反応など、化学・物理・生物現象に対する磁場の影響に関する実験的・理論的の研究を行っています。
モーゼ効果

図1:水のモーゼ効果 
 長さ約400mm x幅約30mm x高さ約40mmのアクリルの容器に入れた水(食用色素で赤く染めてある)を側面からとった写真。
(上)強い水平磁場中に容器を置いたとき。 磁場のないとき水平だった水の表面は、磁場の印加により水が両側に移動し、中心付近が窪んでいる。
(下)磁場のないとき
キラリティー

図2:ポリチオフェンの3次元形態的キラリティーの磁気誘導 
 (a)磁場のないとき
  表面に 凹凸のない表面のポリマーが得られる。
 (b)上方向に磁場を印加したとき
  左にねじれたポリマーが得られる。
 (c)下方向に磁場を印加したとき
  右にねじれたポリマーが得られる。
以下のページで、水の磁気浮上などのビデオを公開しています。

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